箱根駅伝、駒大の優勝を支えた監督妻の「寮母メシ」 「監督に怒られた選手のフォロー役でもある」

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 ウサギ年の初めに躍動したのは大ヤギだった……。新年の風物詩・箱根駅伝で総合優勝を飾った駒澤大学。大八木弘明監督(64)は三冠の偉業達成だが、その陰に内助の功があったという。

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 原晋監督率いる青山学院大学などを抑え、往路・復路共にトップの完全優勝。

「完勝でしたね」

 とは、箱根駅伝への出場経験を持つ、スポーツライターの酒井政人氏である。

 今季の駒大は出雲駅伝、全日本大学駅伝も優勝。史上5校目の大学三大駅伝制覇を成し遂げた。

「選手層が厚かったです」

 と酒井氏が続ける。

「体調不良で出られなかった出場予定選手もいましたが、代役が十分にカバーした。山登り、山下りの5~6区では1年生が素晴らしい走りを見せました」

「女房にも休んでもらいたい」

 大八木監督が母校の指導者となったのは1995年のこと。以来、積み上げた三大駅伝の優勝は全大学でトップの計27回にもなる。

「監督といえば、伴走車から選手に“男だろ!”と声をかけるなど厳しいイメージで有名。でも7~8年前から選手と対話するコミュニケーション重視のスタイルに変えたんです。そうした自己改革がこの結果を導いたと思います」

 レース後、監督はこの3月で退任することを発表。会見ではその理由のひとつとしてこう述べている。

「私も(今年)65歳になるし、女房にも休んでもらいたい。私が退任しないと休んでもらえない」

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