「山上容疑者」の目に世界はどう映っていたか 社会と恋人から見放された男の耐えがたき挫折
迷いなく背後から銃弾を浴びせたのは?
安倍晋三元首相(享年67)を暗殺した山上徹也容疑者が1月13日、殺人罪で起訴される。5カ月以上と異例の長期にわたった精神鑑定の結果、刑事責任を問えると検察が判断したことになる。山上容疑者の考えや動機は公判などを通じて徐々に明らかになるのだろうが、現時点では判然としない点が少なくない。
作家の橘玲氏は、最新刊『バカと無知―人間、この不都合な生きもの―』(新潮新書)で、山上容疑者の心理、思考の変遷の分析を試みている。...