「山上容疑者」起訴で振り返る「安倍元首相」警備のおざなり感と中村前長官の心境

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官房副長官を切望

「別のキャリアによれば、“長官に限らず組織のトップは、就任した時から辞め時を考えていますから。辞めるのが仕事と言ってもいいでしょう。だから安倍さんが銃撃されて亡くなった時点で辞める腹は固まっていたでしょう”とのことでした。いつ辞めるかに焦点が当たっていたようです」(同)

 結果として、中村氏は安倍氏の国葬前に引責辞任した。警察の人事にも影響があったことだろう。

「事件とは無関係に中村氏が辞めた後は、同期の露木康浩現長官が引き継ぐというのは既定路線でしたから、人事が大きく乱れたということはなかったと思います。それよりもこのキャリアが強調していたのは、“中村氏本人は警察庁長官になる前から、内閣官房副長官をやりたいという気持ちを隠さなかったですね。その思いは今回の事件後も変わらないでしょうし、むしろ高まっているかもしれない。今回の事件があったからといって、副長官の目がなくなったということはない”という点でした」(同)

 中村前長官はしばらく民間に身を置き、捲土重来を目指す考えのようだ。

デイリー新潮編集部

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