「山上容疑者」起訴で振り返る「安倍元首相」警備のおざなり感と中村前長官の心境

国内 社会

  • ブックマーク

なぜあの場所だったのか?

 昨年夏の参院選で、候補者の応援演説中の安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也容疑者が1月13日、殺人罪で起訴される。警察庁は前代未聞の事件後、検証チームを立ち上げ、2度と同じようなことが起こらないための仕組みを作りつつあるが……。そういった検証には出てこない警察キャリアの生の声を紹介しつつ、事件後に引責辞任した中村格前警察庁長官の当時の心境などについて触れる。

「警察庁のキャリアの1人は、“あの場所でなぜ演説をやることになったのか疑問でならない。360度どこからでも狙われる可能性があるから、どうしても警備が難しい。...

つづきを読む