ヤクルト村上、大活躍の裏に青木宣親の“鬼指導”が 「エラーするとベンチ裏に呼び出し」

スポーツ 野球

  • ブックマーク

 史上最年少での三冠王を達成した村上宗隆(22)。人間離れした活躍の裏には、「アニキ」である青木宣親(のりちか)の猛特訓があったという。ハードすぎるその内容とは――。

 ***

 令和初、史上最年少での三冠王。王貞治を超える日本人最多のシーズン56本塁打。史上初の5打席連続ホームラン。2022年シーズンの村上は記録ずくめの1年だった。人間離れした活躍をたたえた愛称「村神様」は、新語・流行語大賞の年間大賞にも選ばれ、野球界を超えたスターとなったのだ。

「入団当初から村上は、特別扱いされていましたね」

 と振り返るのは、元ヤクルトスワローズの外野手・上田剛史(つよし)氏である。上田氏は村上の一回り年上でヤクルトに14年間在籍した。村上をかわいがり、後輩の不調時に願掛けで頬にチューする姿は、ファンにはおなじみのパフォーマンス。20年に現役を引退している。

「特別といっても甘やかされたわけではなく、逆に厳しく指導されてきた。特に宮本(慎也)ヘッドコーチや青木さんにはハードに育てられました」

エラー後にベンチ裏に呼び出し…

 青木は首位打者3回、盗塁王を1回獲得し、メジャーにも6年間在籍。通算2千本安打も達成したベテランだ。かつて本誌(「週刊新潮」)では宮本コーチがプロ2年目の村上を叱責、涙させた逸話を紹介したが、青木の指導はどのようなものだったのか。

「例えば、村上が守備でエラーをした時、特にエラー後の処理を怠った時はベンチ裏に呼び出していましたね。“お前、今のままだと日本代表は無理だぞ。もっと成長しなくちゃ。日の丸を背負うことはそんな簡単じゃないぞ”。語気を強めてそう叱っていました」

次ページ:坂道ダッシュ20本

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。