「3億数千万円が不明」「実家の鍵を替えられ出入りできない」 平尾昌晃の次男が明かす後妻との相続バトル

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3億数千万円が不明

 金の流れも語られていた。これについては、

「父の死後、ひと月ほどで会計担当者が通帳を出すと、残高は合計160万円。みんなで“そんなわけないじゃん”と声を上げましたが、後妻は驚いていませんでした。その後、弁護士が“これしかないと配偶者控除を受けられません”と言うと、後妻が1200万円、会計担当者が1500万円を急に出してきたんです」

 しかし、なぜ残高がそれだけだったのか。

「会計担当者が毎回50万円ずつ、計750回もATMでお金を下していた。結局、3億数千万円が行方不明で、会計担当者は“平尾先生に渡した”と言いますが、僕たちは父の病室にいたので、そんな受け渡しがなかったのを知っています。会計担当者は高級車を複数買っていたようですが、後妻と彼がどこまでグルなのかわかりません。遺産は未分割のままです」

「後妻ビジネスをしておりません」

 進んでいないのは、遺産の相続だけではなく、

「まだ平尾家の墓誌に父の名を刻めていません。10月に行くと、お墓にディズニーランドのような飾り付けがされていました。父はお酒を飲めなかったのに、いつもビールや日本酒の空き缶も置いてあります」

 ちなみに平尾さんは3回結婚し、最初の妻との間に長男、2番目の妻との間に亜希矢氏と勇気氏をもうけていた。そして晩年に問題となっている後妻と再再婚した。その彼女はなんと言うか。

「私は後妻ビジネスをしておりません。それを申し上げるために裁判をさせていただいたことで。(使途不明金は)わかりません。平尾の生前から、税理士に一切お任せしていますので。(お墓は)単位も何千万円になっているんですけど、私個人で、まずリニューアルさせていただいてきまして」

 明確なのは、早く収めないと平尾昌晃さんの「名」が醜い争いの象徴になる、ということぐらいである。

週刊新潮 2023年1月5・12日号掲載

ワイド特集「ウサギの耳は地獄耳」より

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