出演番組は15本…年末年始で有吉弘行が最も存在感を発揮したタレントと言われるワケ

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箱根駅伝の対抗馬

 さらに驚かされるのは1月3日だ。この日のテレビ朝日は朝の6時55分から正午前まで、ずっと有吉の番組を放送したのだ。

 午前6時55分からは「有吉クイズ 【笑い初め…博多メシ・出川&一茂in箱根・有吉と蛭子】」。

 午前9時からは「マツコ&有吉 かりそめ天国 傑作選 6日よる8時は2時間スペシャル」。

「どちらの番組も30日深夜の『ロンドンハーツ』と同様、22年のオンエアの傑作選を再放送するという内容でした。裏では日本テレビが箱根駅伝を生中継していました。常に20~30%の視聴率を取ることで知られています。テレビ朝日さんは有吉さんに期待したのでしょう」(同・担当記者)

 冒頭でも触れたが、スペシャル版は放送時間が長い。そのためテレビをザッピングしていると、画面に有吉が出現する確率も上昇する。15本の番組の中には、こんなものもあった。

◆有吉ゼミ食べ納めSP▼ギャル曽根VS現役力士▼ヒロミ&ジェシーがベビー家具作り(日本テレビ系列・12月26日・午後7時から9時54分)

◆有吉くんの正直さんぽ 新春SP in 南紀白浜!(フジテレビ系列・1月2日・午前9時50分から11時50分)

出演で“箔がつく”

 どちらも有吉の冠番組だが、放送時間は約3時間。芸能界やテレビ業界から「ジャックされた」という声が出るのは当然だろう。

 しかし、こんな風に反論する人もいるかもしれない。「そもそも有吉さんは売れっ子だ。年末年始、テレビに出ずっぱりになるのは不思議ではない」──。

 だが、バラエティ番組の制作スタッフは「業界関係者の見方は、ちょっと違うんです」と言う。

「有吉さんは主要5局のゴールデン・プライム帯で冠番組を持ち、“全局制覇”の偉業を達成しました。ところが今回は、MC以外での活躍も目立ったのです。『紅白』を筆頭に、『アメトーーク!』、『クイズ☆正解は一年後』、『ぐるナイおもしろ荘』(日テレ系列)、『家、ついて行ってイイですか?』(テレ東系列)といった、冠番組以外の番組にも多数、ゲスト出演しました。この“攻めの姿勢”に、多くの関係者が驚いたのです」

 編集部がカウントした15本の番組のうち、冠番組は9本、ゲスト出演した番組は6本だった。

「攻めの姿勢が大成功を収めたことも、話題を呼んだ原因でしょう。『紅白』では『白い雲のように』を歌い、『アメトーーク!』では大賞を受賞しました。有吉さんが出演したおかげで、番組が盛り上がったのは間違いありません」(同・スタッフ)

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