Youtuberになった元巨人「鈴木優さん」が明かす今後 長谷川滋利氏に相談した米国留学の中身
昨年10月、プロ野球選手で、投手だった鈴木優さん(25)は、巨人から戦力外通告を受けた。その1カ月後、YouTubeチャンネルを開設し、動画配信をスタート。話題性があるのは間違いなく、スポーツ紙やニュースサイトなど複数のメディアがインタビューを行った。
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反響は大きかったようだ。Twitterに鈴木さんの名前を入力すると、多くの投稿が表示される。「第二の人生を頑張ってください」というエールが多数を占めた。
YouTuberへの転進だけが話題になっているが、これは鈴木さんにとって「第二の人生」における一要素に過ぎない。
鈴木さんに話を訊くと、引退後の人生については早くから明確なイメージを持ち、周到な準備を重ねてきたことに驚かされる。
デイリー新潮が1月9日に配信した前編、
「巨人投手からYouTuberへ…鈴木優さんが語る“自分はプロで通用しないと痛感させられた大投手の名”」
に続く今回の後編は、オリックスから戦力外通告を受けたところから始めよう。
都立雪谷高校のエースとして活躍し、2015年に投手としてオリックスに入団。20年には対西武戦で初勝利を挙げたが、その後は伸び悩んだ。
抑えにも挑戦したが、うまくいかなかった。そして21年10月に戦力外通告を受けた。
鈴木さんは幼い頃から漠然とアメリカへの興味を持っており、成長するにつれアメリカの音楽や映画に親しむようになった。
オリックスから戦力外通告を受けた時、鈴木さんはプロ野球選手になって7年目のシーズンを終えていた。この頃になると「一度は必ずアメリカに住む」と決めていた。
人気の差
戦力外通告は、ある意味、チャンスでもあった。メジャーリーグ(MLB)に挑戦するという夢が叶うかもしれない──。
「小さい頃からの夢を叶えるため、プロ野球選手になってからはMLBと接点を持つ方々とも親交を深めてきました。ですから戦力外通告を受けた時、日本担当スカウトに練習を見てもらうとか、投球フォームを撮影したビデオをアメリカの本部に送ってもらうとか、そうしたことをお願いできる方々に心当たりはありました。多分、この時点で本気を出して動けば、マイナーリーグとの契約はできたのではないかと思います」
ところが、12月に巨人から連絡が入った。育成契約を打診され、鈴木さんは快諾した。日刊スポーツは推定年俸500万円と報じた。
巨人は球界で最も人気のあるチームの一つ。鈴木さんもすぐに、それを実感したという。
「オリックスは2年連続で日本シリーズに進出し、昨年は日本一に輝きました。知名度も急上昇していますが、僕が在籍していた頃は厳しかったですね。それが巨人に移籍すると、SNSのフォロワー数がいきなり倍増しました。その後、東京の街を歩いていても、『鈴木さんですよね』と声をかけてもらえるようになりました」
人気の差だけではなく、オリックスと巨人ではチームの“文化”もかなり違っていた。
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