競馬ファンから馬主に! 「ジャングルポケット」斉藤慎二が語り尽くす、愛馬と地方競馬への熱い思い
子孫の馬主に
――その後、お笑いトリオ「ジャングルポケット」は売れっ子となったが、引退後に種牡馬として活躍していた、“本家”ジャングルポケット号が2021年3月2日に急逝。
斉藤 はい。訃報が流れまして。名前を貰った身として、何もせず、このままはいそうですか、というのは何かが違うな、と。何か(ジャングルポケットに)恩返しがしたいと思い、(ウイニング競馬の)スタッフさんと、いろいろ考えていく中で、「そうか、子孫はまだいるのか」ということに気が付きました。
――それで、馬主になろう、と?
斉藤 ちょうどその頃、僕が個人でYouTubeチャンネルをやりたいと考えていて、やるなら好きな競馬に関係する内容のものがいいだろう、とぼんやり考えていたんですね。そのタイミングでジャングルポケットが亡くなった。じゃあ、「ジャングルポケットの子孫の馬主になる」という内容でYouTubeチャンネルをやればいいじゃないか、と思い、ジャンポケ産駒を探すことになったわけです。
――そこで出会ったのが、現在、牝馬のオマタセシマシタ号。
斉藤 いろいろなご縁で、ご紹介いただいて。セリではなく、牧場の方と直接お話しさせていただいて、購入することになりました。本当に可愛くてしょうがないんですよ。デビューは、北海道の門別競馬場。本当は、僕が生まれて初めて行った競馬場である、船橋競馬場と思っていたのですが、調教師の先生に勧められ、門別競馬場所属からのスタートとなりました。デビュー戦は、メンバー3人で応援に行きました。
一勝の大変さ
――門別には大勢のファンも集まったとか。
斉藤 雨の中、多くのファンの方に来ていただきました。レース中は、とにかく無事に回って帰ってきてほしい、それだけを願っていましたので、ひとまず安心はしました。
――結果は、6着。
斉藤 これも、馬主になって身に染みて分かったことなのですが、本当に、一勝するというのは、想像以上に大変なことなんです。まずそれがわかっただけでも、馬主になってよかったなと思いますね。
――惜しいレースが続き、門別競馬で8連敗。金沢競馬への移籍を経て、今年1月、笠松競馬場に移籍することに。
斉藤 本当は、私の地元である、船橋競馬場に移籍させたかったのですが、船橋競馬場へ移籍するには、獲得賞金が最低50万円は必要で。全然賞金が足りず、調教師の先生と相談させていただいて、まず、金沢が合うのでは、ということで、決まりました。初戦は4着と頑張りましたが、12月25日に2戦目を予定していたのですが、雪で中止になってしまい。
――金沢競馬は年末でシーズン終了となったため、岐阜県にある笠松競馬場に移籍。待望の初勝利は今年に持ち越しとなった。
斉藤 3歳になると、船橋競馬場への移籍には、最低100万円の賞金が必要になるので、よりハードルが上がりますが、なんとか頑張ってほしいなと思います。
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