野田聖子氏、「夫が元暴力団員」判決に猛反論 立場を利用して捜査情報を入手した疑惑も【スクープその後】

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日本の司法を認めないのか

 改めて判決確定で問われるのは、一人の政治家として、また大臣や与党の要職を歴任した野田氏が、夫婦そろって司法の判断と異なる説明を繰り返し、過去をひた隠しにしてきたことだろう。政治アナリストの伊藤惇夫氏も、こう指摘する。

「夫が元暴力団員だとしても、立派に更生したのなら責められることではありませんが、野田さんはずっと否定し続けてきました。しかも司法の判決が確定して揺るがないにもかかわらず、なおも反論する姿は、法律を作る立場の立法府に身を置きながら、日本の司法を認めないのかとの疑問を周囲に与えてしまいます」

 他にも彼女の反論には看過できない点があった。

「ブログで捜査員から聞いた話を明かしていますが、通常、警察が捜査状況を一方の当事者に話すことはありえず、政治家の立場を使い捜査情報を入手したとなれば問題だと思います。このままでは総理はおろか、今後閣僚に選ばれるのも難しいのではないでしょうか」(同)

 実際、件のブログなどでも常日頃から「日本初の女性総理を目指す」と公言してやまない野田氏に、改めて見解を尋ねたところ、期限までに回答はなかった。

 彼女が目指す内閣総理大臣という仕事は、国民の生命と財産を守るという高度な危機管理が求められるが、果たしてそうした資質を備えているのか。その審判は、もはや我々有権者が下すしかないのか。

 ***

(以上、「週刊新潮」2022年8月25日号再掲)

 最高裁の判決から5カ月ほどが経った今も、記者会見などは開かれず、野田氏が有権者に対し、文信氏の経歴について説明責任を果たしたとは言い難い。

 野田氏が標榜してきた「女性初首相」候補として国民からの信頼を回復するには、まだまだ時間がかかりそうだ。

週刊新潮 2022年8月25日号掲載

ワイド特集「夢はいつひらく」より

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