日本語で<大麻販売しています>の看板も 元刑事を仰天させた「大麻合法化」タイの実態
身近な国なのに
タニヤ通りでは、他にも数店舗で大麻が売られていたそうだが、日本語のメニューもあって、日本人も気軽に買えるようになっているという。
「また、日本人にも人気のリゾート地であるパタヤにも大麻の売店がありましたね。いずれも、多くの観光客の目の付くところです。ここで大麻を知って、日本に帰っても欲求が止められず、常習者となってしまい、警察のやっかいになるような人が増えてしまわないか、とても心配になりました。値段も安いですから、本当にうっかり手を出してしまう人が相次ぐのではないか、と危惧しています」
ハッパが目的かと……
もちろん、タイ以外にも、オランダやカナダ、アメリカの一部の州など、すでに大麻が合法化されている国はある。が、
「タイは、日本人にとって最も身近な外国のひとつであることは間違いありません。若者に人気なだけでなく、首都のバンコクには、数多くの日本企業やマスコミの、東南アジアの拠点が置かれていて、多くの日本人駐在員がいます。さらに、定年後の日本人の移住先としても人気が高まっている」
にもかかわらず、
「大麻が解禁になったことで、今後タイが好きな日本人たちが、“今度、タイに行く”と周りに言うと、“こいつ、ハッパが目的なんじゃないのか”と疑われる可能性がある。タイ好き人間のひとりである私も、そのことが、本当に残念というか、腹立たしいですね」
もちろん日本で、大麻を所持することは立派な犯罪行為――。渡航の際は、くれぐれもご注意されたい。