「ドッキリ番組」で芸人はどこまで内容を知らされているのか?

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ローションでヌルヌルの後

 バラエティー番組の定番の一つである「ドッキリ」。視聴者の関心は「ひっかかるかどうか」よりも「どうリアクションするか」にある。ここで「どこまでひっかかる側はドッキリを知っているのか」という素朴な疑問を抱く方もいることだろう。正月2日に放映された「お笑いオムニバスGPお正月4時間SP 1分に1回笑える新しい形のお笑いの大会」(フジ系)。その中のドッキリ企画での芸人の扱われ方を見て、そんな素朴な疑問をもとに実際に取材したことを思い出した、とスポーツ紙芸能デスクは語る。

 番組は、「お笑いのあらゆるジャンルのNo.1を決める大会をオムニバス形式で展開する総合バラエティーの第5弾」と銘打ち、MCは麒麟・川島明と白石麻衣。「お笑い見届け人」として千鳥、かまいたちが登場した。

 その中の1企画である「ツッコミに定評のある芸人に次々とドッキリを仕掛け、そのリアクションを審査する『ドッキリツッコミGP』には、カンニング竹山、ミキ・昴生、アンガールズ・田中卓志、シソンヌ・長谷川忍が“参戦”。

ビリビリはNGで

 繰り出されるドッキリは3つのステージに分かれ、新春スペシャルだけにいつも以上に手が込んでいる。例えば、いかにも落とし穴っぽい場所があるが、それはフェイク。そこで安心して歩き出すとリアルな落とし穴がある、という按配だ。二重三重の仕掛けが用意されており、見る者を飽きさせない。

 そのうちの1つに、ローションでヌルヌルになったスロープを裸の芸人が逆さまに滑り落ち、温かいお湯にたどり着き、そこでホッと一息した後にビリビリと電流が待っている……という設定があった。

「そのビリビリがシソンヌ・長谷川さんに対してのみ回避されました。というのも、長谷川さんのマネージャーが、“長谷川にはビリビリNGで”と“親心”から伝えていたから、との演出でした。その結果として盛り上がりに欠け、長谷川さんが悔しい思いをするという流れを見せたうえで、結局ビリビリは仕掛けられたのですが……。その後のステージでも、同様に“親心”から最後の仕掛けが省かれることになっていました。最近のバラエティでときどき見られる、少しねじれた形のつくりになっていましたね」

 と、芸能デスク。

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