ナイジェリア人の彼氏に騙された20代日本人女性 韓国で服役するハメになったてん末【元公安警察官の証言】
無期懲役
日本人女性が現地で受け取った荷物は絵画だった。
「その後、彼女は韓国の仁川空港経由で帰国しようとしたのですが、仁川空港の税関で額縁に隠されていた覚醒剤が見つかり、逮捕されてしまったのです。彼女は『覚醒剤が入っていたことはまったく知らなかった』と言ったそうですが、韓国の警察官から『犯人はみんなそう言うんだ』と相手にされなかったそうです。結局起訴され、数年間、韓国の刑務所に入れられてしまいました。彼女は本当に騙されて、荷物を受け取っただけのようです」
この日本人女性と同じような目に遭った日本人がいる。愛知県稲沢市の桜木琢磨元市議(79)だ。桜木氏は1992年、ナイジェリアへの投資を持ちかける詐欺被害に遭い、巨額の損失を被っていた。
2013年、「ハッサン」と名乗るナイジェリア人から損失を回収できると言われ、中国・広州市で彼と会うことになった。ところがハッサンは現れず、彼の代理のマリ人に会ったという。マリ人から「日本で商売をしているハッサンの妻に靴を届けて欲しい」と言われて、スーツケースを渡された。
ところが、空港の手荷物検査でスーツケースに入っていた、靴の靴底から約3.3キロの覚醒剤が見つかり、桜木氏は身柄を拘束された。結局、今年11月25日、無期懲役が確定した。
ナイジェリア人が薬物を海外に“輸出”するケースは、今後も増えそうだという。
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