「デコトラ」はこんなにゴージャスで美しい! 魅了された写真家、15年の集大成

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今では「絶滅危惧種」

 1970~80年代に「デコトラブーム」が起きたきっかけは、菅原文太主演の映画「トラック野郎」シリーズだ。

 当時は主人公・星桃次郎が乗るトラック「一番星号」がプラモデルとして発売されるほど、爆発的な人気を誇った。

 そうしたブームに呼応するかのように、街中には電飾やペイントを施して走るトラックが急増。

 しかし、警察による取り締まりの強化や、荷主からのクレームによる運送会社の自主規制により、その姿はだんだんと減っていき、今では「絶滅危惧種」となった。

世界が注目するポップアート

 ところが近年、デコトラは「唯一無二のポップアート」として、再び世界から注目を集めているそう。

 確かに、闇夜に浮かぶ電飾やペイントは、映画「ブレードランナー」や、その世界観が人気のゲーム「サイバーパンク2077」などのビジュアルにも通じるものがあり、美しい。

 秦氏が撮影したデコトラたちは、その名も『DEKOTORA』(ダイアモンドヘッズ社刊)という写真集として発売されている。

 1月20日から2月3日には代官山の蔦屋書店で、写真集の発売を記念したフェアも開催される。1月21日(土)と1月28日(土)の2日間は、同店に実際にデコトラがやって来るそうだ。

撮影・秦 淳司

週刊新潮 2022年12月1日号掲載

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