日本兵の遺骨収集を巡り東南アジアの大使を脅した右翼の男 その手口を元公安警察官が証言

  • ブックマーク

 日本の公安警察は、アメリカのCIA(中央情報局)やFBI(連邦捜査局)のように華々しくドラマや映画に登場することもなく、その諜報活動は一般にはほとんど知られていない。警視庁に入庁以後、公安畑を十数年歩き、数年前に退職。一昨年、『警視庁公安部外事課』(光文社)を出版した勝丸円覚氏に、戦没者の遺骨収集を巡って右翼の男に脅された某大使について聞いた。

 ***

 太平洋戦争による海外での戦没者(硫黄島、沖縄含む)は約240万人に上る。...

つづきを読む