三谷幸喜、自身の舞台で3度も代役出演、意外と好評だった理由は?

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 売れっ子劇作家の三谷幸喜(61)が、自身が作と演出を担う舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」において、珍事ともいうべき不思議な活躍を見せていた。

「三谷は脚本を担当したNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演した何人かの俳優を、自身の舞台に起用しているんですが」

 とはベテラン演劇記者。

「一人は“13人”のメンバーで、問注所執事を務めた御家人の三善康信を演じた小林隆(63)。当の舞台が11月7日に福岡で開幕する直前、左足筋損傷と診断されて休演する事態に。その代役を務めたのが三谷だったのです」

 ところが、三谷が舞台で代役に立つのは今回が初めてではないという。4年前にも彼が作と演出を担当した「江戸は燃えているか」において、体調を崩して救急搬送された勝海舟の娘役・松岡茉優(27)の代役を買って出ていたのだ。

「あの時は時間がなかったので、三谷は台本を手にした黒子姿で登場。ですが、今回は稽古に割く時間的余裕があった。おかげで舞台の上で台本を持つこともなく、しっかり衣装も身に着けて演じられました。観客も、開演前に三谷の“私、三谷が代役を務めます”との場内アナウンスを聞いて大喜び。小林は続く京都公演(11月17~20日)も休演し、ここでも三谷が代役を続けたんです」

強引な女性役が大ウケ

 小林は11月25日に始まった東京公演から復帰。ところが今度は、後鳥羽上皇の乳母・藤原兼子を演じたシルビア・グラブ(48)が体調不良で初日から休演。

「ここでも代役は三谷でした。三谷の強引な女性役に観客は大ウケ。シルビアは2日目から復帰したのでお務めは1日だけでしたが、彼がやらなかったら公演は中止されていたはず」

 が、その後も不運は続いて3人目の休演者が。源頼朝と争って死に追いやられた伊東祐親役の浅野和之(68)が、新型コロナウイルスに感染したのである。

「12月3日と4日は公演が中止され、三谷は6日から11日まで代役を務めた」

 その間、10日に三谷は夜の情報番組に生出演した。

「あの日は昼と夜の2公演でした。そのせいか三谷は“3役も代役やるってこと、めったにないですから。自分が書いた本ですから、せりふは入っていますけど”と振り返りました。“ちょっと目がシバシバしますね”とこぼすなど、疲れ切った様子ではありましたが」

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