「性奴隷になって……」女子高生にワイセツ誓約書、“元葉山副町長”の常軌を逸した「援助交際」
<毎週日曜に可能な限り応じること>
続いてのBさんは当時17歳だった2017年から、翌年春まで田辺被告と関係を持っていた少女だ。Bさんの証言によれば、当時、被告は1回2万円の金を渡して、「ゴムがきついから」と避妊をせず性交に及んでいたという。アプリでは「18歳大学生」と偽っていたBさんは後に本当の年齢を打ち明けたそうが、その後も関係は続いた。
「関係を続けていた理由はお金です。でも、“誓約書”みたいな書類作られたことがありました。2人の関係は愛情を元にしてるとか……。初めて契約書をもらった時、驚いたし、気持ち悪いなと思いました」(Bさん)
<お互いだけを愛し、契約解除まで誠実な付き合いを誓います>。検察官は、Bさんが署名した誓約書を読み上げた。
18歳未満の少女と関係を持ちたがる成人男性は、“本気の恋愛だった”と言い訳するため、こうした書類を作ることがある。被告もまさにその類いだったようだ。
誓約書は1条、2条……と続き、そこには<毎週日曜に可能な限り応じること。セックスの行為、回数、全て受け入れること>、<別離はBからはできない>などと、被告に都合の良い内容が並べ立ててあった。しかも、誓約書は追記されていったようで、<俺の性奴隷になって、ハードプレイ、SM、野外プレイをやること>と内容がエスカレートしていった。Bさんは切々と胸中を吐露した。
「脅されるようになって、本当別れたかった。葉山にも行きたくない。田辺は私の家の近くもうろうろしていたので、帰りづらくて引っ越しもした。社会に出てからも逆恨みが怖くて、私の家族に何かしたり、放火したりとか。就職したらウェブに何か書かれるんじゃないかとか、すごく心配してる」
「男の人も女の人も、弱い人に対して優しくするもの。田辺は逆。弱い人に強く当たり、強い人に媚びへつらう。本当、そういうとこ、嫌いでした。やっぱり捕まってみんなに迷惑をかけたし、反省してほしい。反省すれば出所してもいいけど、全く反省しないんだったら、一生出てきてほしくないです」
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