「性奴隷になって……」女子高生にワイセツ誓約書、“元葉山副町長”の常軌を逸した「援助交際」

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 複数の女子高校生と性交したとして、児童福祉法違反と児童買春・児童ポルノ禁止法違反に問われていた神奈川県葉山町の元副町長・田辺高太郎被告(判決時55)に対し、横浜地裁(田中結花裁判官)は今年6月、懲役4年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。公判は2020年から続き、同種事案での逮捕は少なくとも5回を数える。このうち起訴されたのは3名の少女に対する事件。判決では3つの事件全てが田辺被告によるものであることが認定されている。だが、田辺被告は、相手が「18歳未満だと知らなかった」と抗弁するだけでなく、少女らとは「結婚の約束をしていた」、「間違いなく結婚を前提として付き合うという誓約書を交わしていた」など、“真剣交際”を訴え続けていた。【高橋ユキ/ノンフィクションライター】

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 田辺被告は同志社大学の法学部政治学科を卒業後、大学院を経て、メガバンクや県庁を渡り歩き、大学の講師として勤務した後、公募により2012年10月、神奈川県葉山町の副町長に就任した。だが、任期は4年だったにもかかわらず、わずか8ヵ月で辞職を申し出たという。その後、親子ほど歳の離れた女子高校生に対して援助交際を持ちかけていた。

 今回、起訴されているのは、当時女子高校生だった3人に対する事件だ。田辺被告はSNSで知り合った18歳未満の少女らと性交に及び、金や化粧品などを渡していた。さらに、3人の少女たちの証人尋問から、田辺被告が少女に「誓約書」を書かせ、また関係を絶ちたがっている少女に対し「親や学校にバラす」などと脅し、意に沿わない性交を強要していたことも明らかになった。

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