有力選手が不利に… 卓球の「代表選考基準」変更に石川佳純、水谷隼も反発

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 映画「ピンポン」で窪塚洋介扮する主人公が吐く決めぜりふは「この星の一等賞になりたいの、卓球で俺は!! そんだけ!」。が、そんな選手の願いを打ち砕きかねない事態が進行中だという。卓球界に、いったい何が起こっているのか。

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 日本代表の選考基準について、スポーツ紙デスクが解説する。

「東京五輪では世界ランキング国内上位2名の男女をシングルス代表に選出するという単純な方式でした。ところが次回のパリ五輪では世界ランクを用いず、強化本部が指定する『世界選手権』『パリオリンピック選考会』『全日本選手権』などでの戦績にポイントをつけ、その合計の上位2名をシングルスの代表とする方針で選考が進んでいるのです」

石川佳純、水谷隼も批判

 こうした暫定的変更で、国内「Tリーグ」の戦績にもポイントが付与されることになったのだが、

〈私が一番に思うのはTリーグのことです。(中略)団体戦の成績を個人の争いである選考レースの中に入れることが正しいのでしょうか〉

 専門誌「卓球王国」2月号(12月21日発売)で、そう異を唱えたのは過去3回の五輪で女子団体戦メダル獲得に寄与した石川佳純(29)である。

 批判の声は、東京五輪混合ダブルスで金メダルを獲った元日本代表の水谷隼(33)からも上がり、

〈団体戦なので、相手チームによってオーダーが変わったり、オーダーから外された場合、試合に出れないこともあるので、Tリーグの勝ちを選考ポイントに入れるのは不公平だと思う〉(「卓球王国」HPより)

 と手厳しい。

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