正月三が日“プライム帯”で7連覇中…「芸能人格付けチェック!」が怪物になった理由

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(2)分かりやすい

 複数で観るのに向いていることにもつながるが、「格付けチェック」は年齢・性別を問わず、誰にでも分かる。子供にだって難しくはない。これも成功理由にほかならない。

 今も昔も当たるバラエティはみんな分かりやすい。今の「世界の果てまでイッテQ!」(日テレ)も昔の「8時だヨ!全員集合」(TBS)も難しいところなんて欠片もない。

「格付けチェック」も同じ。ダウンタウンの浜田雅功(59)の司会のもと、芸能人が音感や味覚などを試されるだけの内容なのだから。

 課題を外した時の罰も単純明快。放送開始時の芸能人の格は全員が「1流」だが、格付けチェックをクリアできないと、「普通芸能人」「2流芸能人」「3流芸能人」「そっくりさん」「映す価値なし」と、格を落とされてゆく。

 7組が参加した今年元日の場合、最初の格を落とされたのは日本ハムGMの稲葉篤紀(50)と一緒に参加した同監督の新庄剛志(50)。第1チェックは例年通り「ワインの飲み比べ」で、100万円相当のヴィンテージワインと5000円クラスのワインを飲み、ヴィンテージワインを当てなくてはならなかったが、参加者のうち新庄のみ外した。その時点で新庄と稲葉は「普通芸能人」に格を落とされた。

 格落ちすると、座っている椅子やスリッパが変わる。「1流芸能人」は肘掛け付きの高給椅子だが、「普通芸能人」は普通の椅子。「2流芸能人」は講堂や体育館で使うようなパイプ椅子に。この辺の演出はベタなのだが、それが逆に分かりやすさを生んでいる。

(3)正解発表までの間も見どころにした

 クイズなど出演者に問題や課題を出す番組の大半はすぐに正否を発表する。「格付けチェック」が違うのはご存じの通り。

 課題の答えは2択か3択。出演者たちは答えを「A」「B」「C」の中から選んだ後、その答えごとに設けられた部屋で待機する。

 自分の選んだ答えの部屋に出演者が増えてゆくと、喜んだり、安堵したり。正解したわけではないのに。

 部屋に人が増えないと不安の表情を浮かべる。これまたベタな演出なのだが、芸能人の素顔が垣間見られて面白い。やはりバラエティは分かりやすいほうがいい。

 今年元日の場合、ヴァイオリン4本とヴィオラ、チェロによる六重奏の聴き比べがあった。片やヴァイオリンが全てストラディバリウスで総額65億円。もう一方は総額500万円。65億円を当てなくてはならなかった。

 溝端淳平(33)と2人で出演した波瑠(31)は「私、ヴァイオリンはドラマで弾いていましたから」と自信を見せながら間違えてしまい、やらかしたと思われたが、恥をかかずに済んだ。1人を除き、郷ひろみ(67)ら6人が間違えたからである。

 1人だけ外れたら、こうはいかない。この辺の人間模様も楽しめる。唯一当てたのは1人で参加したYOSHIKI。この人とGACKT(49)は別格である。

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