ENEOS元会長が“キス強要”で被害女性は骨折 抵抗する女性に「銀座では普通」【スクープその後】
「本人は不在です」
一連の杉森氏のトラブルについての見解を、改めてENEOSに質すと、
「元会長による不適切な言動は当社にとって受け入れがたいものであるとして、元会長に速やかな辞任を求めるなどの対策を講じました。元会長も深い反省を示し、辞任届を出したことから受け入れることとしたものです。その一方で、当社は被害女性が当時のことを思い出すことに非常なストレスを感じておられる旨をお伺いしており、辞任理由における本件への言及も含めて、プライバシーに関わる恐れがある情報発信は厳に控えておりました」(ENEOSホールディングス広報部)
当の杉森氏が住む都内の自宅を何度も訪ねたが、家人が「本人は不在です」と繰り返して雲隠れ。誠意ある対応はなかった。
かつて経済誌のインタビューで座右の銘を聞かれ、「至誠天に通ず」と答えた杉森氏は、「何事も誠意を持って対話していく」(「財界」18年8月28日号)ことをモットーにしていると胸を張っていた。今はただ、その言葉が虚しく響くばかりなのである。
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(以上、「週刊新潮」2022年9月29日号再掲)
石油業界は、折からの原油高対策で、今年1月以来、政府が石油元売り会社に巨額の補助金を投じてきた。業界団体である石油連盟会長だった杉森氏は補助金の必要性をアピールしてきた “手腕”を評価されてか、昨年度の年収は1億7900万円にも上っていたという。
税金からなる補助金のおかげで元売り各社は空前の利益を得たとされ、ENEOSも内部留保を大幅に伸ばしている。このような状況だっただけに、消費者にとっては到底納得することができず、大炎上したのだった。
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