桑田佳祐は三波春夫になりきって抗議殺到、長渕剛はベルリンからタコ発言…NHK紅白「6つのトラブル」の真実

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1986年(第37回)「加山雄三、仮面ライダー事件の真相」

 誰でも知る有名エピソード。白組司会の加山雄三(85)がトップバッターだった少年隊の「仮面舞踏会」を紹介する際、「少年隊、『仮面ライダー』!」と言ってしまった。威勢良く間違えた。

 問題は「なぜ間違えたか?」。筆者が2010年に加山を取材した際には「台本を最終確認している時、『まるで仮面ライダーみたいな題名の歌だな』って思ったら、それが口から出ちゃったんだよ」と振り返っていた。

 一方で本人の記憶が誤っている可能性もある。近藤真彦(58)のせいだという説もある。少年隊に所属していた東山紀之(56)が2年前にテレビ朝日のトーク番組内で「あれ、マッチさんのせい」と語った。

 やはり出場していた近藤が、少年隊の衣装を見て、「仮面ライダーのショーみたいだな」と言ったことが加山の耳に入ったからだと東山は推理した。

 もっとも、NHK内の定説は違う。

「当時のスタッフが放送前に加山さんの緊張を和らげようと、『加山さん、<仮面舞踏会>ですよ。<仮面ライダー>じゃありませんからね』と冗談を言った。それが裏目に出て、加山さんに刷り込まれてしまった」(同・元紅白スタッフ)

 どうやら、これが真相らしいが、超前向きな性格で知られる加山本人は理由なんてどうでもいいと考えている。というより、最初から間違えたことなんて気にしていないようだった。

 さすが若大将。スケールがデカイ。

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