渡辺裕之さんの実弟が明かす“最後の会話” 取材に「本当に原さんと結婚してよかった」【スクープその後】
予見できない死
さる芸能関係者も、
「最近は気分の波が激しくなっていたのは事実のようです」
として、こう続けるのだ。
「落ち込んだ状態になると“女房が狙われている”とごくごく近しい知人に漏らすこともあったとか。新幹線に乗っても、隣に誰かが座ると警戒し、席を立つこともあったそうです」
渡辺さんを知る関係者がみな口をそろえるのが、真面目で完璧主義者だった、との印象だ。
前出の実弟・幹夫氏も、
「感情も豊かで、身の周りに起こったことについて、徹底して考えるタイプでした」
それだけに、一度バランスが崩れると、深みから抜け出せなくなることもあったのだろうか。
「最後に会ったのは、1年前の2月のことでした」
と幹夫氏が続ける。
「私の家に突然、ふらっと立ち寄ったんです。で、芋を食べて帰っていったんですよね。出が茨城ですから、名物の干し芋です。それで、コロナ禍で個人事務所の経営が大変だ、とか、実家をどうしようか、といった話をしましたね」
コロナで母と1年間面会禁止に
渡辺さんの父は既に他界し、母が水戸市内の実家に一人暮らしをしていたが、高齢で認知症となり、近所の施設に入所したという。そんな事情もあり、実家は空き家となっていたのだ。
「その後は顔を合わせることこそありませんでしたが、LINEなどではやり取りをしていましたよ。最後に連絡したのは、去年の暮れかな。コロナの影響で、母が昨年1年間は面会禁止だったんです。それが暮れに解け、ようやく訪問できることになった。その関係でのやり取りでした。兄は一人で面会に行き、15分間ほど話すことができたそうです」
母のことをいつも気にかけていたという渡辺さん。
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