渡辺裕之さんの実弟が明かす“最後の会話”  取材に「本当に原さんと結婚してよかった」【スクープその後】

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「どこかしょんぼりした様子」

「ニュースを聞いて本当に驚いていますよ」

 とは、渡辺さんの近隣住民の一人である。

「渡辺さんといえば、やっぱりゴミ拾いの姿。毎朝、小学生の登校前、朝の7時頃には始めて、ある時などは歩いて30分もかかる隣町でも拾っている姿をお見かけしました」

 その熱心さは尋常ではなかったといい、別の住民によれば、

「驚いたのは、道路のセンターライン近くに出てまで、ゴミを拾っていたこと。また、車を運転中、ゴミを見つけて一時停車。車を降りてゴミを拾い、また走るなんて姿も目撃したことがあります」

 というから、生真面目な性格が十分にうかがえる。

 もっとも、そのゴミ拾いもここ数年は回数を減らしていたそうで、やはり何らかの“異変”はあったのだろう。

 近所の行きつけの洋食店の関係者に聞いても、

「亡くなる2日前のお昼時にも、お友達と来店されていました。ただ、いつもは陽気な方ですが、この日は元気がなく、どこかしょんぼりした様子。店員たちの間で、“今日、渡辺さん元気がなかったね”と話題になったくらいです」

 と証言するのである。

今振り返ると「見た目がおかしかった」

「裕之ちゃんとは、1月に二人でふぐを食べに行ったばかりでした……」

 とは、親交の深かった俳優の岡崎二朗氏。

「その時は何とも思わなかったんだけど、今振り返ると、何かに悩んでいたのかもしれない。まず見た目が少しおかしかった。1~2日、そっていないような無精髭で、髪もくしを入れていないのか乱れた感じ。寝起きでそのまま来たような印象で、男に対しても格好を気にする性格だったから、違和感を持ちました」

 会話も、明るい話題にはならなかったといい、

「“コロナの影響で、イベントとか作品が少ないんですよね”と。“仕事がないんで、バーベルを持ち上げようとしても目的意識がないんですよ”とも言っていた。3~4年前、俺が“運動不足で、膝に来て”と言ったら、“そんなの聞きたくないです”と怒られたことがあった。自宅にジムを作るくらいの運動オタクだったから、もしかしたら、体作りに身が入らない自分が許せなかったのかもしれない。仕事はあったと報じられているけど、年齢的にはおじいさんの役が多くなるし、自分のやりたいものとのギャップもあったのかもしれないね」

 と明かすのである。

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