「大好きな父の死をきっかけに歌詞が書けるように」 「キレてます!」シリーズの遠坂めぐが語る父への感謝
メッセージ性の欠如
「切れてるバターにキレてます!」から始まった動画「キレてます!」シリーズで、累計3億回再生を突破し話題のシンガーソングライター、遠坂めぐさん。SNSで大人気の彼女が音楽活動を始めた当初、悩んでいた壁と、それを打ち破ってくれた存在は……。
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シンガーソングライターというと「世の中に伝えたいメッセージが強烈にありそれを表現している人」というイメージを抱かれる。たしかにそういう人は実際に多く、日常生活での自己表現は難しいけれど音楽なら素直に気持ちをぶつけられるという話をよく耳にする。しかし私は全く違っていた。6歳から作曲を習い事として始めて、小学校高学年で合唱を通して歌にも触れ、どうにかこの作曲と歌を楽しく続ける方法はないかと考えたどりついたのが「シンガーソングライター」という道だった。中学1年生の時に歩き始めた道。そこには表現欲は一切なく、ただ純粋に音楽に対する知的好奇心だけがあった。
恵まれたことに、活動を始めて3年目の中学3年生の時に大手レコード会社からメジャーデビューするチャンスをもらった。しかしながら、シンガーソングライターとして活動する上で致命的な部分のせいで逃してしまった。それは複数あるが、中でも一番大きかったのは音楽を通して何を伝えたいのかが見えてこなかったこと。
そのメッセージ性の欠如が如実に出てしまったのが歌詞だった。当時私は曲先(きょくせん/メロディーを先に書いて歌詞を後から当てはめる)という方法で曲を作っていたのだが、歌詞は「メロディーを綺麗に聴かせるためのお飾り」程度にしか思っていなかった。ただそれでは通用しない世界であることが徐々に分かり、作詞に強烈な苦手意識を持ち大嫌いな作業になってしまった。
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