「小林麻耶の衝撃暴露」に「吉野家“生娘シャブ漬け”失言」、ネットを騒がせた2022年「炎上トラブル」を総ざらい

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オッサンのスピーチ

 続いては【3】吉野家幹部による不謹慎発言連発である。2022年4月、早稲田大学で行われた社会人向けの講座で吉野家常務取締役(当時)の伊東正明氏が吉野家の牛丼販売戦略について「生娘をシャブ漬け戦略」と表現。さらに「田舎から出てきた右も左もわからない若い女の子を牛丼中毒にする」とも述べたのだ。「シャブ」という言葉遣いの反社性に加え、客を薬物中毒者扱いする点、さらには「生娘」というジェンダーの観点、そして「田舎から…」発言は完全にアウトである。

 この戦略を丁寧に表現すれば「何度も何度も訪れたくなるような場所を作る」や「様々なおいしいものを知る前に吉野家のおいしさを知っていただき、リピーターになっていただく」ということだろう。当然伊東氏は解任されるが、この件で感じたのは日本のオッサンのスピーチについてだ。

 オッサンは「鉄板」とも言える冗談ネタを持っていてそれに対し、愛想笑いで「ドッ!」となることからすっかり気持ちよくなりTPOもわきまえず使ったのでは、ということだ。失言癖のある森喜朗氏などはそうだろう。サービス精神があるのに加え、周りが仕方なく笑ってくれるから「ウケている」と勘違いしてしまうのである。この講義で伊東氏は男性客について「家に居場所のない人が何度も来店する」といった趣旨の発言もし、それに対して笑い声がおきていたとの証言があり、これも問題視された。

 吉野家はもう一つやらかしていた。採用説明会の応募者を本人に確認することなく外国人と判断し、出席を拒否した件である。これは5月に明らかになったが、そうなった背景は2021年のこと。就労ビザを取れなかった外国籍の内定者がいたため、そのような運用にしたという。吉野家はこの運用を改めることはない、苦情はない、と説明したが「開き直った」とまた叩かれた。

大人っぷり

【4】。そして野球界でもインパクト大の騒動が発生。春先に1994年の槙原寛己氏以来の完全試合を達成したロッテの佐々木朗希が、白井一行球審のボールの判定に苦笑い。これに対して「この小僧が、生意気なんだわ、てめぇ!」と思ったのかどうかは分からないが、白井球審は憤怒の表情を浮かべマウンドへ向かう一触即発か! という状況で割って入ったのがキャッチャーの松川虎生。なんと、18歳(当時)のルーキーである! 当時白井球審は44歳、佐々木と松川は合わせて38歳。この時、松川の「大人っぷり」が際立つ結果となった。

 白井氏に対しては「名審判」という評価はあるが、「キレやすい」などと言われることもある。そして今回と並んで有名なバトルは、阪神の二軍の試合で阪神の攻撃の際、明らかなボール球をストライクと判定。打者は苦笑い。抗議のためベンチから飛び出した阪神・平田勝男二軍監督から「クソボールやないか! あんな」と激高され、さらに「何やそのふてくされた態度は!」とキレられた。この動画は大人気であり、白井球審の「ストライク!」のド派手なアクションと大声は野球ファンの間では名物となっている。

 もう一つのスポーツの話題は、東京マラソンで先導の白バイが道を間違えた件。10km過ぎで先導する白バイが道を間違え、10秒程度のロスが出たことだ。同大会には、2時間1分39秒という当時の世界記録を保持するエリウド・キプチョゲ(ケニア)が出場しており、記録更新が期待されていた。

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