NHK紅白は期待薄で…大みそか「民放特番」対決の勝者は?鬼ごっこ対決と日テレの不安

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テレ朝が漁夫の利

「王者・日テレとしては2年連続の失敗は許されないでしょう。2桁奪取は至上命令になっているはずです。今年はメインMCに東野幸治とナインティナインを起用し、昭和芸人と平成・令和芸人がネタバトルという番組になるようです。今年の夏、高視聴率を取った『ダウンタウンvs Z世代』の芸人版企画かもしれません。ただ気になるのは、肝心のダウンタウンの名前が見当たらないこと。言うまでもなくダウンタウンは、昨今のお笑い大型特番には不可欠な存在。もしかしたら出演するかもしれませんが、彼らが番組の顔でないと、期待感や好奇心、そして視聴したいというモチベーションも下がってしまうようです。昨年は『笑ってはいけない』と比較され、多くの視聴者が逃げました。このままでは今年も苦戦するかもしれません」

 日テレが苦戦している間に、民放1位となったのがテレ朝だ。

「『ザワつく!大晦日』はレギュラー放送の『ザワつく!金曜日』でも、長嶋一茂と石原良純、そして高嶋ちさ子の3人のキャラが際立ったトークで数字を取っています。番組に安心感があることに加え、昨年の大晦日は黒柳徹子、BIGBOSSこと新庄剛志、羽鳥慎一&玉川徹とゲストも強力で、視聴率12・1%で民放1位となりました。今年はすでに『相棒』の水谷豊&寺脇康文がゲスト出演することが発表されています。他に誰が出演するのか、力を入れてくるでしょう」

 昨年、大健闘したのがテレ東だった。

フジVS.TBSの“鬼ごっこ”対決も

「シニア層はもともとテレ東の『にっぽんの歌』を見て、『紅白』が始まる頃にNHKに流れるというのがお約束でした。“昭和の名曲”をハシゴして年を越してきた視聴者が『紅白』について行けなくなった以上、今年はそのままテレ東を見続けることになるのではないでしょうか。昨年の『にっぽんの歌』は視聴率6・6%を記録していますから、今年は2桁も夢ではない。さらに、まだ発表されていませんが、『にっぽんの歌』の後には例年『孤独のグルメ 大晦日スペシャル』が放送されています。昨年は視聴率6・1%と過去最高を記録し、同時間帯では民放2位になりました。もちろん今年も放送されますから、こちらも視聴率アップが期待されています」

 歌番組にもバラエティ番組にも興味のない視聴者が見てきたのが、フジの格闘技「大晦日はRIZIN」だった。しかし、今年はそれもなくなった。

「フジの『逃走中』に対しTBSは『鬼タイジ』と、“鬼ごっこ”対決となります。TBSは昨年初めて『鬼タイジ』を放送しましたが、4時間SPで3・9%と惨敗と言っていいでしょう。なぜフジが同じような企画で挑むのかといえば、『逃走中』は今年、Netflixで世界配信されましたし、鬼ごっこ番組の元祖という自負もあるからでしょう。もっとも、鬼ごっこにそれほど需要があるのかは、正直言って疑問ですが……」

 今年の大晦日、民放はどこが勝つのだろう。

「日テレ『笑って年越し』の番組内容とフジ『逃走中』の出演者次第という前提はあるものの、今年も1位はテレ朝でしょう。そして2位がテレ東、3位が日テレ、4位がフジ、5位がTBSという感じでしょう。本来なら日テレが2位でしょうが、やはりダウンタウン不在ではキツいと見ています」

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