校正者の牟田都子が語る「最も校正に向いた鉛筆」 手に入る限りの筆記具を試してたどり着いた“相棒”
「ゲラへの書き込みは鉛筆で」
フリーランスの校正者で、著書に『文にあたる』、共著に『本を贈る』『あんぱん ジャムパン クリームパン 女三人モヤモヤ日記』などがある、牟田都子さん。「ゲラへの書き込みは鉛筆で」という校正の掟を胸に、手に入る限りの筆記具を試した彼女がたどり着いた“相棒”とは。
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1ダース入りの鉛筆の封を切るのはこれが3度目だ。小学校に上がったとき与えられたのと同じメーカー、筆箱として使えそうな立派なケース入りで、消しゴムまで付属しているのも当時から変わらない。...