維新は自民、立憲どちらに擦り寄る? 「全国で保守地盤を侵食する戦術」との指摘も

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全国で保守地盤を侵食

 維新は引退する松井市長の後継に、大阪維新の会で幹事長を務める横山英幸府議(41)を当てる意向だ。他方、現職の吉村洋文府知事(47)は再出馬が有力視されるが、

「維新とは対照的に自民党は候補者選びが難航中。地元には“このままでは不戦敗や”なんて諦めの声も」

 が、維新の悲願である全国政党化は道半ば。統一選ではおよそ400人の党所属の地方議員を600人に増やすことを目標に掲げる。「自民に擦り寄りながら、全国で保守地盤を侵食する戦術ですよ」(維新関係者)というものの、もくろみの成算はいまだ不透明だ。

「横山府議には松井ほどのカリスマ性は見込めませんし、キャスターの辛坊治郎(66)や国際政治学者の三浦瑠麗(42)らを選考委員にしてショーアップした予備選もさほど有権者の関心を引かなかった……」(同)

 今月10日、立憲の泉健太代表(48)から来年の通常国会における共闘継続を持ちかけられた馬場氏は、確約を見送った。維新の手にあるてんびんは自民と立憲のどちらに傾くのか――。

週刊新潮 2022年12月29日号掲載

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