相撲界は「移民受け入れ」がうまくいったケースか 世界に合わせるより楽な「相撲型」国際化(古市憲寿)

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 柔道と相撲。共に日本の「国技」ともいえるスポーツだが、多くの外国人競技者を擁する。だが両者はその国際化にあたって、全く別の道をたどった。

 柔道はオリンピック正式競技であり、スティーブン・セガールからプーチン大統領まで世界中に愛好家がいる。フランスの競技人口は日本よりも多い。これは柔道が、西欧の合理性を採用しながら、国際的にも通用するスポーツになろうと尽力してきた結果である。

 一方の相撲も多くの外国人力士が活躍する。現在、幕内力士42人のうち外国出身は約2割にあたる9人だ。...

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