W杯決勝は「ナイキvsアディダス」の代理戦争だった メッシはサッカー長者番付で1位に?
三笘の1ミリ――サッカーW杯対スペイン戦での決定的瞬間を捉えたあの写真は、全世界に拡散され、彼が履くスパイクの製造元プーマに100億円もの宣伝効果をもたらしたのだとか。
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世界中で観戦されるW杯は、広告効果も絶大。なかでも決勝戦は、将来にわたって語り継がれる最大級の広告機会の場である。
カタール大会決勝は、アルゼンチンとフランスの対戦となった。両国ともに過去2度の優勝経験があり、FIFAランキングも3位と4位で拮抗していた。
両エースにも注目が集まった。アルゼンチンのメッシ(35)とフランスのエムバペ(24)は、得点王争いで首位を並走していた。
「下世話な話になりますが、二人は長者番付でも雌雄を争っています」
とサッカーライターが語る。10月に米経済誌「フォーブス」が発表した、2022―23年シーズンのサッカー選手長者番付では、第1位はエムバペで1億2800万ドル(約186億円)。メッシは2位で1億2千万ドルだった。
広告対決はアディダスに軍配?
そして、
「彼らほどの超有名選手だと、年俸と遜色ないスポンサー収入を得ています」
メッシはアディダス、エムバペはナイキとスポンサー契約を交わしている。活躍に応じてメーカーから莫大なボーナスがもらえ、今後の契約も金額アップが見込める。ピッチで得られるのは栄誉だけではないのだ。
「個人だけでなく、チームとしても、アルゼンチンはアディダス、フランスはナイキと契約しています。決勝は二大メーカーの代理戦争でもあったのです」
ちなみに、出場32カ国の契約先は、アディダスが7カ国に対してナイキは13カ国と大幅にリード。
だが決勝は、3点を挙げたエムバペが得点王を決めたものの、アルゼンチンが勝利し、メッシはMVPに。白と水色のユニホームの右胸に刻まれたあのブランドロゴが世界を駆け巡った。
広告対決はアディダスに軍配が上がった。