増税反対の高市早苗を“鎮圧”…背景に“大物”の名前が 次なる閣僚交代の候補は?
急に頭髪が抜け落ち…
そもそも党人事をいじるには、内閣改造という名目が必要になる。今月中旬には、永田町関係者の間で「12月26日に内閣改造」という情報が駆け巡った。
総理側近は、
「総理からそういう考えは聞いていません」
とお茶を濁すも、
「内閣改造はなくても閣僚交代の可能性はある」
とは政府関係者の談。
「秋葉賢也復興相は通常国会で野党から追及され火だるまになるのは必至です。火種は取り除いておきたいのが総理の本音でしょう。さらに、谷公一国家公安委員長の体調を憂慮する声が官邸内で聞かれます。今月8日、定例会議中に体調不良を訴え、病院に緊急搬送されましたが、今年の秋に比べると急に頭髪が抜け落ちて、今は帽子などを被っている。職務を遂行できるのか不安の声が上がっているのです」
谷公一事務所は取材に、
「健康に留意しながら職務に専念してまいります」
と文書で回答した。
総理が大きな失敗をすれば…
政治アナリストの伊藤惇夫氏は政権の今後について、
「来年以降も、旧統一教会の解散請求問題や統一地方選など岸田政権は課題山積です。増税問題は乗り切りましたが、根回しできる人材が周囲にいないことが露呈しました。政権を支える麻生さんと茂木さんも本当に仲が良いわけではなく“昨日の友は今日の敵”で、利害関係が一致しているだけです。今後、総理が大きな失敗をすれば、麻生さんも茂木さんも運命をともにするつもりはないでしょう」
三頭政治と宣(のたも)うたところで、しょせん、呉越同舟。古代ローマではカエサルが暗殺され、その政治体制はひとまずの幕を下ろした。さて、まもなく迎える2023年の永田町では、いかなる動乱が待ち受けているか。
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