「ぞんざいに扱われる役」でこそ輝く仲野太賀 ピンとこない「ジャパニーズスタイル」を見続けてしまう理由とは
今年の仲野太賀はすごかった。タイガイヤー。寅年だけに。「初恋の悪魔」(日テレ)と「拾われた男」(NHK BSプレミアム→総合)の熱演が記憶に新しいが、持ち味を存分に生かした適役だった。基本的に、弱いのに強がる、自分を大きく見せたがる、悪い人ではないが、ひと言が余計で癇に障る。なんというか、「邪険に扱われる選手権」があったら間違いなく今の日本で3本の指に入る俳優ではないかと思う。同情や共感をもって味方になってあげたい気もするが、なんかちょっとムカつく、みたいな気持ちにさせる妙味がある。...