羽生善治VS藤井聡太、「王将戦」の下馬評 AIをしのぐ“羽生マジック”が起こる可能性は?
現代将棋へのレジスタンス
インタビューなどを通じて羽生への取材を10年以上続けているルポライターの高川武将氏に聞くと、
「かつて羽生さんはAIの普及によって将棋が画一的になることに疑問を呈し、『不利とかダメとか言われる方にこそ、私は可能性があると思っている』と口にしました。たとえ若手に負け、タイトルを失っても羽生さんは歩みを止めず、『将棋の真理』を追究している。その根底には、AIの影響で皆が同じ戦術を選ぶ現代将棋へのレジスタンスがあるのです」
新年早々、棋界では羽生の一手で“新しい景色”が見られるかもしれない。