「山際大志郎」コロナ対策本部長に“仕事、ホントにやってるの?”と訝る声が拡大中 本人に訊ねると驚きの回答が…

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「第8波」の到来で、全国的に新型コロナの感染者数が増加傾向を見せている。政府や厚労省は「接触機会の増える」年末年始に向けて、改めて注意を呼びかけるが、肝心のコロナ対策の“司令塔”の姿が見えないと評判だ。「雲隠れ」説も囁かれる“瀬戸際”前大臣の近況とは――。

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 国内の新規感染者数は17万7622人(12月24日現在)、東京都は1万8731人(同)と19日連続で前週の同じ曜日を上回る感染者数を記録。一部の専門家からは「第7波の水準に近づきつつある」と警鐘が鳴らされている。

 岸田文雄首相は12月20日、全国知事会など地方6団体と会合を持ち、「医療体制の確保、換気の呼びかけ」などコロナ対策への協力を要請。翌21日に開かれた厚労省の専門家会合でも、年末年始における感染拡大への注意喚起がなされた。

 実は自民党内で「コロナ政策の司令塔」(自民党関係者)と位置付けられるのが、新型コロナウイルス感染症対策本部だ。コロナ対策に関する提言を党に行い、政策の方向性を決める重要な役割を担うが、同対策本部本部長に10月28日付で就任したのが山際大志郎・前経済再生大臣だった。

「旧統一教会との接点が次々と明らかになり、そのたびに要領を得ない答弁を繰り返したことで国会運営に支障をきたすほどの騒動に発展。見かねた岸田総理から10月24日に事実上更迭されたが、萩生田光一政調会長が手を回してわずか4日後に同本部長におさまった。萩生田氏とすれば、自身も旧統一教会問題で厳しい追及を受けた経験から“お仲間”のために一肌脱ぎつつ、みずからの進退問題に波及しないよう布石を打ったと党内では見られている」(自民党関係者)

 しかし山際氏の就任以降、同対策本部の動静が外部に漏れ伝わる機会は激減したという。

「山際隠し」と2回の会合

 全国紙政治部デスクが話す。

「コロナ対策本部の活動が確認できたのは、山際氏の就任後、2回しかありません。最初が11月2日、同対策本部と党ワクチン対策プロジェクトチームの合同会議が開かれ、山際氏も出席。この時、山際氏はコロナとの共存を意味するウィズコロナ時代の構築に向けて“まだやらなければならないことがたくさんある”と話し、ワクチン接種推進に取り組む考えを披露。しかし肝心のコロナ対策に関する具体的な指示や提言はありませんでした」

 12月1日にはコロナ対策本部による単独会合が予定されていたが急遽、延期される“事件”が発生。自民党側は「国会などの日程が立て込んでいる」ことをドタキャンの理由に挙げたが、山際氏が久しぶりに表舞台に立つことで批判が再燃するのを警戒した党側が“山際隠し”を図ったという声はいまも根強い。

「ようやく対策本部の会合が開かれたのは、前回から1カ月半以上経った今月20日でした。この日も山際氏は“政府に対して物申していきたい”などと抱負は述べたが、踏み込んだ内容の発言はなかった。この間、山際氏の仕事ぶりについて複数の自民党関係者に取材しましたが、みんな“分からない”“まったく聞こえてこない”といった返答で、会合のあった2日間以外の山際氏の職務実態は謎に包まれたまま。自民党内からも感染拡大を前に“本当に山際で大丈夫か?”といった不安の声が高まっています」(同)

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