ソフトバンク、超大型補強も…常勝軍団の復活が“前途多難”と言えるこれだけの理由

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「4軍」設置も発表

 例年以上に、動きの激しい今オフのストーブリーグ。中でも主役となっている球団はやはりソフトバンクではないだろうか。今年成績を落とした甲斐拓也に続く「二番手の捕手」として、フリーエージェント(以下FA)権を行使した嶺井博希を獲得すると、阪神でNPB通算16勝をマークしたガンケルとも契約。ロッテの抑えとして活躍していたオスナを獲得したとも報じられた。そして、日本ハムからFAとなっていた近藤健介には7年総額50億円(推定)と言われる大型契約で5球団による争奪戦を制し、3年ぶりのリーグ優勝、日本一へ向けて本気度がうかがえる補強を見せているのだ。【西尾典文/野球ライター】

 また、育成ドラフトでも14人という大量の選手を指名すると、来季からNPBで初となる4軍の設置も発表。選手会が毎年発表する支配下選手の総年俸では、3年連続で12球団トップとなっており、これに外国人選手と育成選手にかかっているコストを考えても、チーム強化に対する投資は、他の11球団と比べても群を抜いている。

 では、来季、ソフトバンクが優勝候補の筆頭になるかと言えば、話はそんなに簡単ではなさそうだ。大きな懸念点の一つが近年の大型補強がことごとく成功していないという点である。

 ここ数年、バレンティンやムーア、チャトウッド、ガルビスら、日本の他球団やメジャーで実績のある選手を立て続けに獲得しているが、期待通りの活躍を見せた選手は“皆無”と言ってよい状況である。

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