ホテルのフロントの女性も厚着のまま 停電でクリスマスを迎えるウクライナのいま

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窓が残っているマンションが一棟もない

 一方、ロシアが支配する東部ドネツク州のマリウポリでも、状況は似たり寄ったりだ。

 ロシア側のボランティアに加わり同市を訪れたジャーナリストの徳山あすか氏によると、

「商店にはクリスマス用の商品も含め物資は豊富にあります。問題は、やはり寒さですね」

 とのこと。

 電気やガスの供給が途絶えた家では、ペチカ(ロシア風の備え付け暖炉)で辛うじて暖を取っているという。

「マリウポリには窓が残っているマンションが一棟もなく、“せめて窓だけでも”と急ピッチで修理が進んでいます」(徳山氏)

 来年こそは戦争終結が実現することを願うのは、苦しんでいるウクライナの人たちだけではないはずなのだが――。

撮影・徳山あすか、尾崎孝史

週刊新潮 2022年12月29日号掲載

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