「創価学会批判をしていたジャーナリストを罵り…」 元信者が明かす池田大作名誉会長の選挙戦での姿
姿を見せなくなって、早12年。創価学会を牛耳り、トップに君臨する池田大作名誉会長(94)の動静は杳(よう)として知れず、信者はその面影に思いをはせるばかり。この間、自民党と公明党は蜜月関係を維持してきたが、過ぎた“密着”がいよいよあつれきを生み始めていて……。
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【写真を見る】必死の形相で公明党議員の応援演説を行う「久本雅美」「柴田理恵」
公明党にとって「茨城」は特別な場所である。
山口那津男代表は同県のひたちなか市出身であり、石井啓一幹事長はつくば市に在住していることで知られる。それゆえ、今月11日に投開票が行われた茨城県議選では、この両人が応援演説に入り、さらに、11月にはつくば市での創価学会の会合に原田稔会長が訪れ、県議選を念頭に、地元学会員を激励したという。来年4月の統一地方選の前哨戦とされたこの県議選でも、公明党・創価学会の危機感は相当なものであった。
地元の政界関係者が解説する。
「県議選では公明党候補が4名立候補し、全員当選しました。が、8年前の県議選では水戸市選挙区で最下位当選する候補もいて、組織に衝撃が走った。全国で組織が弱体化する中、茨城はまだマシな方とはいえ、引き締めを図っています」
後世まで語り継がれる選挙戦
公明党の国政における比例での得票数は、2005年の衆院選の約898万票をピークに下がり続け、今年の参院選では約618万票。実に3分の2ほどにまで減っている。
「学会員の高齢化に加え、池田名誉会長の不在が続いていることが原因です」
とは学会元幹部。
「学会の中で、最も選挙に熱心だったのは、他でもないトップである池田氏でした。大きな集会ではいつも“天下を取るんだ”“天下を取らなければ公明党を作った意味はないんだ”と叫んでいました」
1928年、池田氏は東京都大田区で海苔問屋を営む一家の5男として生まれ、47年に創価学会に入信。
51年に2代目会長に就任した戸田城聖氏が会員世帯数を急拡大させると、創価学会は55年の統一地方選を足掛かりに政界に進出。翌年には参院選にも挑戦する。
その際、大阪選挙区から出馬した元プロ野球選手、白木義一郎の選挙戦は後世まで語り継がれている。いわゆる「大阪の戦い」だ。
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