神戸山口組の寺岡前若頭が6代目山口組側に謝罪してカタギに

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20日に稲川会館で

 神戸山口組の前若頭で侠友会の寺岡修会長(73)が、6代目山口組側に謝罪を行ったという。この展開は、事情に詳しい者の間ではかねてより噂されてきた通りである。元山口組系「義竜会」会長で、暴力団組員の更生を支援するNPO法人「五仁會」主宰の竹垣悟氏に実態を解説してもらった。

 寺岡前若頭は12月20日、午前11時16分に新横浜駅に新幹線で到着。それを6代目山口組の竹内照明若頭補佐(63/3代目弘道会会長)が出迎えた。一方で、山口組の高山清司若頭(75/3代目弘道会総裁)はひと足先に稲川会の拠点である稲川会館に到着していたという。

「少し前から”稲川会の内堀和也会長の仲立ちで、寺岡前若頭が詫びを入れるのではないか”との話が出回っていました。先週末にも同様の内容で、内堀会長の出身組織である山川一家を訪ねるのではないかと取り沙汰されましたが、”20日に稲川会館”で落ち着いたということですね」

 と、竹垣氏。

 今回の謝罪の内容に入る前に、7年前に寺岡前若頭が6代目山口組を脱退して神戸山口組の立ち上げに賛同、若頭に就任してからの動きについて駆け足で振り返っておこう。

今年8月についに脱退

「寺岡前若頭は、とにかく井上邦雄組長をど真ん中で支え、人望も厚かったようです」(同)

 しかし、神戸山口組は順風満帆とはいかなかったのはご存じの通りである。

「6代目からの攻勢になすすべない状況を案じた前若頭は、組織の解散を進めた方がさまざまな意味で良いのではないかと判断し、そうなるべく具体的な手を打ってきたのです」(同)

 それは例えば、道仁会(本部:福岡県久留米市)の小林哲治会長を通じ、井上組長に“白旗を上げてもらう”作戦だった。しかし、寺岡前若頭の尽力もむなしく、説得工作は不調に終わったという。

「井上組長と連れ立って小林会長のもとを訪ね、“これまで色々とご尽力をいただきましたが、思うところあって、神戸山口組の解散、自らの引退につきましては、すべて白紙ということになりました”と井上組長が伝えたということでした。窓口になってきた寺岡前若頭の顔は丸つぶれで、それによって両者の関係は決裂したと聞きました」(同)

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