「闇の政府」と戦う71歳ドイツ人貴族を逮捕 陰謀論で突っ走る人たちの心理とは
老貴族が率いる「闇の政府」と戦う戦士たち
いまどき先進国でこんな犯罪が、と驚いた方もいることだろう。今月7日、ドイツ連邦検察は国家転覆を図った容疑者25人を逮捕した。
連邦検察の発表によると、逮捕者の中には、首謀者とされる「ハインリヒ13世」と呼ばれる貴族出身の71歳男性のほか、現職の裁判官や弁護士も含まれていたという。
何より驚きなのは、彼らが「ドイツが闇の政府に支配されている」という陰謀論を信じており、それがクーデターの動機のひとつとなっていたことだ。闇の政府を倒して、ロシアと組んで新たな帝国を作ろうと考えていたというあたり、常人には理解しがたい思考である。...