雅子皇后の「一年のご感想」に見えた“変化”とは 主治医はご病状について「行きつ戻りつ三寒四温」
明快にご真情を吐露
雅子皇后はさる12月9日、59歳のお誕生日を迎えられた。ご体調には依然波があるものの、令和の御代替わり以降は全般的に“ご快復傾向”にあるとされている。実際に、お誕生日恒例の「一年のご感想」にも、ある“変化”がうかがえるようだ。
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毎年、お誕生日にはご近影と合わせてご自身の「ご感想」、そして「医師団の見解」も公表されている。宮内庁担当記者が言う。
「昨年までは、1年間の出来事を詳述された上、さまざまな方面へのご配慮がにじみ出ていたこともあり、内容が多岐にわたってボリュームも大きかった。それが今年は打って変わり、全体として分量も少なめ。きわめて簡潔に、かつご自身のお気持ちを直截に打ち出されていたのです」
例えば、
〈50代最後の誕生日を迎えるに当たり振り返ってみますと〉
そう切り出された箇所では、1993年6月のご成婚当時29歳半だったと述べられ、
〈いつの間にか人生のちょうど半分ほどを皇室で過ごしてきたことに、感慨を覚えております〉
〈人生を思い返してみますと(中略)たくさんの喜びの時とともに、ときには悲しみの時も経ながら歩んできたことを感じます〉
と、明快にご真情を吐露されていたのだった。
「行きつ戻りつ三寒四温」
そんな中で目を引いたのは、ご病気に関する記述であった。
「これまで雅子さまは、ご体調について『健康の一層の快復に向けて努力を続けていきたい』といった文言をつづってこられました。それが今年は文面から消え、『多くの方々に見守っていただいてきたことに心から感謝したい』とのみ述べられたのです」(同)
宮内庁関係者が明かす。
「皇后さまは御代替わりを迎えられた後、ご体調の関係でどうしても自らのご活動のあり方に納得なさることができませんでした。とりわけコロナ禍に見舞われて以降、そのお気持ちが募っていきましたが、今年は2年8カ月ぶりに地方ご公務を再開、四大行幸啓など泊まりがけでのご活動もこなされてきました」
9月には陛下とともにエリザベス女王のご弔問もなさるなど、大きな転機となった一年だったのは言うまでもない。
「従来のご感想では、1年間のお過ごしようについて『これでよかったのだろうか』といった迷いがうかがえ、自問自答なさっているご様子でした。それが今年は『私はこの形でいいんだ』と、ご病気と相対されながらも工夫を凝らし、お務めを果たしていかれる“術”を見出されたのだと拝察いたします」(同)
現に、長らく雅子皇后の主治医を務める精神科医の大野裕医師は本誌(「週刊新潮」)に、
「(ご快復のスピードは)行きつ戻りつ三寒四温といったところでしょうか」
そう明かしていた。ご快復傾向にあるとすれば、国民にとっても大きな喜びであろう。12月21日発売の「週刊新潮」では、雅子さまのご体調について専門家の解説も紹介しながらお伝えする。