北新地ビル放火殺人事件から1年 「家族は二度殺された」犯罪被害者の苦しみ
2021年12月17日、大阪の繁華街・北新地の一角に建つビルは黒煙に包まれ、鼻をつく匂いが辺りに広がった。「西梅田こころとからだのクリニック」に通う患者26名が亡くなった北新地ビル放火殺人事件。ガソリンを撒いて火を放ち、自らもその中に飛び込んだ谷本盛雄容疑者(当時61)は病院に搬送されるも意識不明の状態が続き、12月30日に死亡した。
谷本が第三者を自死の道連れに巻き込もうとする「拡大自殺」を図ったとの見方が強まったが、犯人亡きいま、動機は闇に包まれたままだ。...