国会審議中にスマホをいじる議員に真意を聞いた 「反省」「言い訳」「無視」と反応はさまざま

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審議中に熱心に画面をのぞき込む議員たち

 12月10日に閉会した臨時国会の最終日。参議院の「消費者問題に関する特別委員会」では、旧統一教会の被害者救済を図るための法案が可決され、岸田総理が法改正の意義を演説していたが、今国会でも委員会や本会議の審議中にスマホをいじる議員の姿が多数。

 退屈な演説の間にスマホをいじりたくなる気持ちもわからないわけではないし、当人たちからすれば見られたくない姿と画面だろうが、言うまでもなく国会は税金で運営されており、1日あたりのコストは3億円なんて説まである。ヒマだからといってスマホをいじっていていいはずがないのだ。

 というわけで、目についた議員たちにその真意を問うてみた。

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 実は、参院の各委員会室では今年度から“試行的に”PCやタブレット端末の使用が解禁された。

 スマホについても、テザリング(スマホをルーターにしてPC等をネット接続する機能)に用いる場合に限り、持ち込みが許されている。

 ところが、熱心に画面をのぞき込む議員たちの用途は、残念ながらこの「テザリング機能」ではなさそうなのである。

机の下でスマホをいじる「日本維新の会」の音喜多駿議員

 まずは日本維新の会の音喜多駿議員(39)。

 12月10日の参議院「消費者問題に関する特別委員会」で、まさに岸田総理が法改正の意義を説くその目前で、机の下にスマホを隠し、LINEをやりとりしていた。

 その姿は、まるで授業中に“先生”に隠れてスマホをいじる生徒のよう。

 お相手は女性の名前だが、どうやら内容は仕事がらみのよう。本人に聞くと、

「(相手は同じ)党所属の堀場さち子衆議院議員であり、政策に関する用件であったため返信をした」

「スマホを認められた用途以外で委員会中に操作してしまった点は軽率であり、以後は注意し行動してまいります」

 と反省の弁を述べた。

頭の中がマイナンバーでいっぱいの甘利明・前自民党幹事長

 委員会室で電子機器の使用条件が緩和されたのに対し、本会議場においては、衆参両院とも携帯電話等の持ち込み自体が「原則NG」となっている。

 その本会議場で11月4日、地元関係者とメールをしていたのは、甘利明・前自民党幹事長(73)。

 本人に本会議場でのスマホ操作について聞くと、

「マイナンバーカード導入時の担当大臣としてさまざまな方からご相談やご質問を受けることがあります」

 とした上で、

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