安倍元首相銃撃事件を映画化した「足立正生監督」が、外国特派員協会で吠えた一部始終
墓碑銘
足立監督:犯人は宮台さんの耳の後ろや背中、足などを狙ってきた。言論を封じようとしたのは明確で、殺してしまうと警告の意味がないんです。そういうプロが引き起こした事件だと私は見ていますが、それはここで言う必要はないですね。
だから、宮台さんはもう大丈夫です。私が「上映したがらない映画館もあるけれど、1月10日以降にはイベント上映とかいっぱいある。一緒にやろう」と言ったら、「ぜひ」と張り切っておりました。
イタリアメディア:山上容疑者は裁判で裁かれるのか、あるいは結局、精神に問題があるということで施設に送られるのか、どうなりますでしょうか?
足立監督:日本の司法は法律の形式主義もあるけれども、形式を重んじることでしか成り立っていない、中身のないシステムです。彼らは「何としてでも裁く」という意思を示したいというのはある。しかし、現時点で精神鑑定という理由から閉じこめてしまっている。彼に発言させたくないという考えがあるように思えます。
イタリアメディア:「実験的なアナキスト」、「インディペンデント映画製作者」、「革命家」、「闘争家」、「政治犯」、「投獄された人」──ご自身の墓碑銘としては、どの呼び方が一番、お気に召しますか?
足立監督:私は50年以上前から、「映画を撮ることは革命だ」、「銃を持つこともカメラを持つことも同じである」と言い、それを実行してきました。その時々で目立つ言い方はあるのでしょうが、一貫して「自分は単なる一人のシュールレアリストに過ぎない」と思っています。
註:「川上達也」とした記事なども目立つが、ここではプレスリリースやフライヤーの表記に従った
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