安倍元首相銃撃事件を映画化した「足立正生監督」が、外国特派員協会で吠えた一部始終
宮台氏との関係
東京スポーツ:映画の初上映は国葬前日の9月26日で、トークイベントのゲストだった社会学者・宮台真司さんが先日、刃物で切りつけられ、犯人は見つかっていないという状況です。イベントとの因果関係が気になりますが、警察から捜査要請を受けたりしたかというのが1つです。
もう1つは、足立さんや周辺の方に、これまで身の危険があったかどうか、そして宮台さんとその後、連絡を取ったのかという3つでお願いします。
足立監督:順番に答えます。宮台さんが「Revolution+1」のイベント上映で圧倒的な支持を表明され、さらに社会への批判を展開したことと襲撃事件は関係あるかという点については、もちろん関係があると思っています。
彼は大学に入った時から、原理研との闘争を続けてきた。統一教会へのリサーチを深くやっているので、彼の発言は非常に正確なものがほとんどですね。
ただ、関係があるとは言っても、宮台さんは社会のまずいことに対しては、あるいはまずいと思う第三者の発言に対しては、あたり構わず批判してケンカを吹っかけてきたわけです。どんな勢力から攻撃されても当たり前という立場なのも事実でしょう。
宮台氏の怒り
足立監督:宮台さんも退院直後、「ビックリしたということはない」と仰った。何度も恫喝を受けているので、それが現実のものになっただけだ、という受け止めをしている。イベントと関係あるかと言えば、関係あるでしょう。けれど、宮台さんを襲うような敵対勢力に関しては、100も200も可能性が挙げられるということもあります。
宮台さんの事件が起こる前から、「お前が一番危険なんだ」と忠告し、ボディーガード役になってくれる人もいました。私自身は、私のような「元テロリスト」、社会の最底辺に位置する男を襲っても、相手には何のプラスにならないと思うから、決して気にする必要はないという考えを貫いてきました。
もともと、お巡りさんが私を尾行することがあって、私はその尾行をボディーガードだと思っています(会場笑)。そういうようなことで、私が何の恐怖も覚えていないということを今、周りから批判されるようになりましたね。
3日前に宮台さんと話をしました。彼は襲われたことを怒っているというより、(メディアに警察のリークの形で)「命に別状はないが重傷である」と伝えられたことに怒っていました。
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