ボール遊び、幼稚園の太鼓の音にもクレーム… 長野市公園廃止、名誉教授夫妻が180分間にわたって語った“言い分”
長野市公園廃止問題の名誉教授夫妻が180分にわたって反論(前編)
長野市が1軒の家からの騒音被害の訴えをきっかけに、公園の廃止を決めた問題。市に対して物申していたのが国立大名誉教授だったと報じられ、「上級国民への配慮か」と批判の声が上がっている。今回、この名誉教授が夫人とともに「週刊新潮」の取材に応え、180分にわたって“言い分”を語った。
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【写真を見る】名誉教授は「ここに住まないと分からない」と弁明
――まず、騒音被害を訴えたきっかけについて聞かせてください。
夫人:(子どもの声がうるさいと注意したのは)3月のことです。子どもたちが春休みで、児童館に午前中からいました。午前10時前くらいから、一斉に、外で遊ばせていたんです。そのとき、私が一階で仕事、二階で主人が仕事をしていました。戸は閉めていました。あまりのうるささに、主人が「注意をしてもいいかな」と私に相談して、「良いんじゃないの」と答え、それで主人が注意しに行きました。
名誉教授:「去年の3月25日です。外の引率の先生に、「いっせいに遊ばせないように」と言ったと思います。ちょっと考えて下さいというような感じで言ったと思います。その後、館長にも30人、40人で遊ぶとうるさいので、という話をしたと思います。それからは、児童館の子どもがいっせいに遊ぶことは無くなったんですよ。館長に、私が言ったのは提案です。まずは、5人くらいで遊ばせてみることは出来ないかな、やってみませんか、考えられないかなということを言っただけです。強い口調では言ってないです。
すると、館長は「5人ずつ代わる代わるなんて、出来るわけない」って言ったんです。やる気がないんだなって思いましたよ。そこで会話はおしまいです。私は子どもが遊んだりすることに対して、文句を言ってるわけではありません。毎日、定時に、いっせいに4、50人が、遊ぶということをやめてくれと言っているだけなんです。たまに、大勢集まって騒いでるというのだったら、注意はしてないですよ。定時的に、5、60人、子どもが来て遊ばれるのは、常識ではありえないというのが私たちの考えです」
「僕らから廃止にしてくれとは言ってない」
――騒音の程度は?
名誉教授:これまでも、電話で、うるさいと、児童館に言ったことはあったかもしれません。私は、仕事場に行ってましたので、夜9時半ごろにならないと帰ってこない状況だったので、子どもがいっせいに遊んでいてうるさいということは女房から聞いて知っていました。
夫人:私は、パートタイムが終わって3時半ごろだったので、帰ってくるとワイワイやってるという感じでした。私はそのことに対しては、うるさいなって思いつつ、我慢してました。それが、主人のリモートワークで夫婦で家に居るようになったのは大きいですね。それで言った方が良いなとは思いました。何故、こんな状況を耐えなきゃいけないのか。この状況がずっと続くのかとモヤモヤし続けていました。
名誉教授:公園が出来る前、あそこは畑だったんですよ。公園の前の道もいわゆる農道で車はほとんど通らない道だったんですよ。市民のための公園と言われてますが、公園が出来るとき、その説明が一切、市からはありませんでした。工事の看板をみて出来ることを知りました。
夫人:廃止と知ったのは、今年の7月20日。工事の人がピンを打っていたので、聞いたら、分譲住宅になるんですよって教えてくれました。やっと静かになるんだと思いました。それで、緑地課に連絡したら、話したいことがあるって言われました。8月2日に、緑地課の担当者に会って、「区長会と話し合って、廃止が決まりました。公園を残したいですか?」と聞かされました。廃止に決まったのなら廃止でお願いします、と言いました。「1週間時間をあげますから、ゆっくり考えませんか?」と言われましたが、2人で、考えなくても廃止でいいよね、となりましたので、廃止でお願いしますと言いました。
名誉教授:だから、僕らから廃止にしてくれとは言ってないです。
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