M-1優勝予想 審査員2名交代はどう影響するか? 準決勝を勝ち抜いた9組は群雄割拠

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小粒揃い

「吉本所属の審査員も3人だけですし、吉本にはこだわらない風潮になるでしょう。まだ優勝者が出ていないタイタン所属のウエストランドという線もあり得ます」

 では、優勝は誰と見る?

「良く言えば群雄割拠、悪く言うとどんぐりの背比べ。下馬評では真空ジェシカとロングコートダディが有力視されているようですが、はたして松本さんたち審査員を唸らせて高得点をつけさせる爆発力があるかどうかは疑問です。それでも“標準語で、勢いではなく話術重視”という観点で見ると、真空ジェシカということになります。それと、昨年正月に放送された『おもしろ荘へいらっしゃい!』(日本テレビ)で優勝したダイヤモンドが、大一番にひるまず実力を発揮できれば、面白いことになるかもしれません。敗者復活で誰が上がってくるかによるでしょうが」

 前述の通り、敗者復活組は実力者揃いだ。

「オズワルドを筆頭に、すでにある程度売れているコンビが多い。M-1優勝者を占う上で大事なのは“M-1で優勝してお茶の間の人気者になっている姿が想像できるか”ということ。それがなければ大会を存続させることはできません。そういう意味では、一昨年のマヂラブも、昨年の錦鯉も、正解だったということになります。同時に、すでに人気のコンビは、負けるべくして負けたのかもしれません」

 準決勝の審査の問題を指摘していたのも巨人だった。

《準決勝の審査に携わる先生方は、第一回目からほとんど変わってないらしいんですね。そこにやや問題があるかもしれません。/おそらく準決勝まで残る漫才師は皆、面白いはずです。だから想像の範囲ではありますが、決勝に進出するコンビを決める際、全体のバランスや番組を盛り上げるための忖度が働いてはいないだろうか、と穿った見方もしてしまいます。同じレベルであれば、しゃべくり漫才ばかりが残るよりも、ちょっと動きのあるものを入れておいた方がいいかな、といったように。》(前掲「漫才論」より)

「それでも9組が小粒揃いのため、かつてサンドウィッチマンが敗者復活から優勝したように、今年も敗者から這い上がってきた“標準語で、勢いではなく話術重視”のコンビが優勝をさらうかもしれません。制作の意図にそぐわないかもしれませんが、優勝するのはオズワルドに限らず敗者復活が濃厚と見ます」

デイリー新潮編集部

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