M-1優勝予想 審査員2名交代はどう影響するか? 準決勝を勝ち抜いた9組は群雄割拠

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巨人が引退を決めたわけ

「また、マヂラブ、錦鯉と、2年続けて“声がデカく、破天荒な勢い”のコンビをグランプリに選んでしまった反省も出てくるかもしれません。巨人さん、上沼さんが引退の意志を固めたのも、これが原因と言われています」

 昨年の最終投票では、巨人がオズワルド、上沼がインディアンスに投票したが、他の5名は錦鯉に投票した。

 巨人は著書「漫才論 僕が出会った素晴らしき芸人たち」(ヨシモトブックス)の中で、この時の投票を振り返っている。

《二〇二一年の王者、錦鯉はまさにパワーがあった。僕は、「僕一人だろうなぁ、それでもいいわ」と思いながら、自分の信念に沿って最終決戦でオズワルドを選びましたが、錦鯉の漫才は純粋に楽しめました。審査をしようと構えつつも、五十歳のおっさんがはしゃいでいる姿に、途中で「漫才って楽しかったらそれでええねんなぁ」と妙に納得したものです》

「それでも巨人さんは信念でオズワルドに入れた。新審査員の邦子さんも大吉さんも、後ろ指を指されぬよう、内容重視でじっくり選ぶはずです。そのため、今年は“標準語で、勢いではなく話術重視”のコンビが選ばれることになると思います」

 過去17回の優勝者は吉本所属が13組、それ以外は、ますだおかだ(松竹芸能)、アンタッチャブル(人力舎)、サンドウィッチマン(フラットファイブ=当時)、錦鯉(SMA)の4組だ。

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