M-1優勝予想 審査員2名交代はどう影響するか? 準決勝を勝ち抜いた9組は群雄割拠

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 12月18日、いよいよ決勝戦を迎える「M-1グランプリ2022」。今年はオズワルドやミキといった決勝常連組が準決勝で敗退。本命不在とも言われている。さらに、審査員の顔ぶれにも変化があった。果たして誰が優勝するのか、業界通に占ってもらった。

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 決勝は準決勝を勝ち抜いた9組と敗者復活の1組、計10組で争われる。

 9組の中には、昨年の覇者・錦鯉(長谷川雅紀=51、渡辺隆=44/ソニー・ミュージックアーティスツ)のような50代や40代のコンビはいない。20代のヨネダ2000以外はすべて30代のコンビで、決勝初出場は5組となる。

 一方、敗者復活を目論むのは、昨年まで3年連続で決勝に進出したオズワルド(畠中悠=35、伊藤俊介=33/吉本[東京])、2度の決勝進出があるミキ(昴生=36、亜生=34/吉本[東京])、そして今年のキングオブコントで優勝したビスケットブラザーズ(きん=31、原田泰雅=30/吉本[大阪])など強者がひしめいている。

 はたして今年のM-1を制するのは誰か。傾向と対策を民放バラエティ担当に聞いた。

関西弁の審査員が減った

「まず審査員が代わったことを考えなければいけません。オール巨人(71)と上沼恵美子(67)が引退し、博多大吉(51)と山田邦子(62)が加わった。これで“関西弁”の審査員は松本人志(59)と中川家・礼二(50)の2人だけになりました。つまり、昨年まで5年間、関西弁と標準語の審査員比率は4:3でしたが、今年は2:5になったわけです。関西弁の正統派漫才の優勝者は3年前のミルクボーイが最後で、一昨年がマヂカルラブリー、昨年が錦鯉と、2年連続で標準語の漫才が制し、関西弁が敬遠される傾向が強まっていた。今年はさら拍車がかかるでしょう」

 そもそもM-1は吉本興業の発案で始まっている。なぜ関西弁が避けられるのか。

「新たな審査員を決めたのは番組を制作するABCテレビですが、それで良しとしているそうです。大阪のテレビ局ですが、東京でも放送されるM-1で、どうしても20%の視聴率を取りたいんだとか」

 今年で18回目となるM-1グランプリだが、関西地区では視聴率30%(ビデオリサーチ調べ)を超えるときもあったが、関東地区で20%を超えたのは2回だけ。昨年は18・5%(関西地区は28・8%)だった。

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