【音源入手】「会長の決裁で……」“不倫路チュー”の自民党「門博文」元代議士、「二階元幹事長」に政界復帰を懇願する「生々しい録音」が流出 本人を直撃すると
初めて知った
なぜ、こうした音声データが出回っているのか。門氏に電話取材を試みた。
――二階元幹事長に、和歌山1区の公認を要請したときの会談の録音データが出回っているが、誰が録音し、なんの目的で流出させたのか。
門 え、そうなんですか、それは全然知りませんでした。今初めて知りました。
――門氏ではないのか。
門 録音されていたのも知りませんでしたし、それが出回っているのも知りませんでした。ただ、確かに、11月24日に、党本部の5階の部屋で、二階会長とお会いしたのは事実です。ただ、仮にあのときの録音内容が出回っているのが事実だとして、そのときの記憶は朧げですが、(公認候補にしてもらう)お願いをさせていただいただけです。二階会長を騙して、その言質を取って、それを流した、ということではありません。現に今も、支部長にはなっておりませんし。いずれにせよとりあえず、確認させてください。
二階会長にも謝ります
ここで電話が切れたものの、数十分後、門氏から電話がかかってきた。
門 ご指摘の内容を改めて確認したところ、同行していた市議会議員が録音していたことがわかりました。そしてその内容を、本来なら一緒に二階会長に会いに行く予定だった他の市議会議員たちに、言葉での内容報告とともに、ついでにLINEで流したと言うことでした。あくまで身内で、会談内容を共有するためという目的だったそうです。ただ、あとからまずいと思って送信内容を削除したそうですが、出回ってしまったと言うわけです。内容はともかく、密室での会話を、会談相手に無断で第三者に送ってしまったことについては、大変申し訳ないと言っていました。これから二階会長にも謝ります。
先の政治部記者がこの騒動の背景を察する。
「和歌山県は次に行われる衆議院議員総選挙で、現行の3区から2区に減区されることが決まっています。当然、自民党内でも、激しい公認候補争奪戦が予想されているわけですが、門氏は今回の補選に勝ち、バッジをつけていなければ、そもそも、その争いにも参加できない。だから、今まで以上に必死になっているんだと思いますが、録音データを流出させるようなことをしてしまう人に、国政を任せていいのか、疑問は残りますね」